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第17号(2021-02-10) >
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http://hdl.handle.net/11173/3176
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タイトル: | ヴァン=マーネンのペダゴジー論 : ペダゴジーの語彙の再検討を通じて |
その他のタイトル: | The Concept of Pedagogy in van Manen : Through a Re-examination of the Vocabulary of Pedagogy |
著者: | 村井, 尚子 MURAI, Naoko |
キーワード: | ペダゴジー ヴァン=マーネン ランゲフェルト 人格的な交わり 現象学 |
発行日: | 2021年2月10日 |
出版者: | 京都女子大学発達教育学部 |
抄録: | ペダゴジーという語は,教育学の理論や教授法という意味で用いられることが多いが,それぞれの言語においても多義的な概念である。本稿では,まず各国でのペダゴジーという語の使用法を概観し,そのうえで,オランダ出身でカナダで活躍しているマックス・ヴァン=マーネンのペダゴジー論について検討する。ヴァン=マーネンは,ペダゴジーを「大人と子どもがともにおり,大人が子どもの人格形成においてなんらかの正しいこと(よいこと)を行っている」場において,ペダゴジーが存在するという新しい規定を行っている。この意味でのペダゴジーは,「もの」として把捉することができず,また,言葉にして表すことも困難な概念である。しかし,「(1) 大人と子どもとの間の忘れられた,ないものとされている関係性を取り戻すこと,(2) 真に教育的であることから「教育的」思考を阻むいくつかの障壁を取り除くこと」をめざすためには,この概念を用いて教育を語っていく必要があると彼は主張する。そのためには,ペダゴジーが存在する場を生きられた経験として現象学的に記述していき,その記述を通して,本質的なあり様を見出していく現象学的な教育学の手法が必要となる。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11173/3176 |
出現コレクション: | 第17号(2021-02-10)
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