DSpace
  京都女子大学   京都女子大学図書館 English 日本語

Kyoto Women's University Academic Information Repository >
紀要論文(Bulletin Paper) >
現代社会研究 >
第14号(2011-12-26) >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/11173/457

タイトル: デフレについてのノート
その他のタイトル: A Note on Japanese Deflation
著者: 伊藤, 正憲
ITO, Shoken
キーワード: デフレ
設備投資
期待成長率
deflation
capital investments
expected growth rates
発行日: 2011年12月26日
出版者: 京都女子大学現代社会学部
抄録: デフレの問題点といわれる ①実質金利が高止まりすることによる投資の低迷、②既存債務の実質返済負担が増えることによる投資低迷、③賃金が物価より下がりにくいことによる企業収益の低迷、について主に「法人企業統計年報」のデータに基づきその当否を検討した。その結果、以下の点が明らかになった。第一に、2000年代初めまではデフレが設備投資を抑制した可能性があるがその効果は小さく、その時期までの投資低迷は企業がバブル崩壊後に抱えた過剰設備・過剰債務の解消に注力せざるを得なかったことによる。第二に、2003年からの景気回復期にも設備投資は盛り上がらなかったが、これは企業の期待実質成長率が低下したことによる。第三に、賃金の下方硬直性による企業収益の悪化は、90年代末まではみられたが、それ以降は少なくとも非製造業ではみられなくなった。
I studied the effects of deflation on private plant & equipment investments and corporate profits. I could say, the sluggish investments until the beginning of 2000s were mainly due to the overcapacities and the debt burdens which Japanese enterprises had in post-bubble era. The low level investments compared with cash flows in 2000s could be attributed the low expected growth rates. The downward rigidities of wages compared with general prices were observed in 1990s, but not so in 2000s at least in non manufacturing industries. It suggests deflation did not decreased corporate profits in 2000s.
URI: http://hdl.handle.net/11173/457
出現コレクション:第14号(2011-12-26)

このアイテムのファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
0130_014_005.pdf19.22 MBAdobe PDF見る/開く

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

Powered by DSpace Software Copyright © 2002-2007 MIT and Hewlett-Packard - ご意見をお寄せください