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第10号(2007-12-25) >

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タイトル: E・W・バージェスの社会政策論 : 社会改良・計画・福祉の展開
その他のタイトル: Transition in E. W. Burgess' Theory of Social Policy : Social Reform, Planning and Welfare
著者: 西川, 知亨
NISHIKAWA, Tomoyuki
キーワード: バージェス
社会政策
社会改良
社会計画
社会福祉
発行日: 2007年12月25日
出版者: 京都女子大学現代社会学部
抄録: 初期シカゴ学派の重要な社会学的方法の一つは、人間生態学である。しかしそれと同時に、人間生態学の対概念とみなされる社会政策論にもシカゴ学派の社会学者は関心をもっていた。本稿では、人間生態学的視点における同心円地帯理論で有名な、E・W・バージェスの社会政策論に着目する。バージェスの社会政策論は、1910年代の社会改良、1930年代の社会計画、1950年代以降の社会福祉の考え方へと展開していったことを、バージェス文献の比較検討によって示す。1910年代の社会改良は、シカゴ学派第一世代の実践社会学の思潮に影響されている。1930年代の社会計画は、「科学」にもとづく社会学が構想されたことによる。1950年代以降のエイジング・老年社会学研究は、これまでのシカゴ学派研究では軽視されてきた社会福祉論であり、それは近代化論を背景としている。バージェスの社会政策論は、社会政策・福祉論において現代議論すべき論点の多くを原初形態として示している。
In the earlier Chicago school of sociology, human ecology was one of the initial methods. Being well-known for his concentric zone model of human ecology, Burgess simultaneously put emphasis on the conception of social policy, which was regarded as a contrary concept to human ecology. Through the analysis of his writings, this paper aims at clarifying the chronological changes in his theory, pointing out three different stages: social reform in the 1910s, social planning in the 1930s, and finally social welfare in the 1950s. Each stage appears to have some implications toward science and modernization. As it is argued in the present paper, this finding suggests that his theory of social policy has been contributing to the contentions on social policy and welfare even today.
URI: http://hdl.handle.net/11173/399
出現コレクション:第10号(2007-12-25)

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