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発達教育学研究:京都女子大学大学院発達教育学研究科後期過程研究紀要 >
第10号(2016-03-15) >

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タイトル: 子どもの自尊感情,自己制御,情動表現スタイルの形成 : 母親の養育態度と言葉かけの影響に関するパス解析
その他のタイトル: Development of a child's self-esteem, self-control and emotional-expressivity : Path analysis of influences of maternal attitudes and talks
著者: 森下, 正康
MORISHITA, Masayasu
キーワード: 自尊感情
自己制御
情動表現スタイル
母親
養育態度
言葉かけ
パス解析
発行日: 15-Mar-2016
出版者: 京都女子大学
抄録: 本論文は,母親の養育態度と言葉かけが子どものパーソナリティ形成にどのような影響を与えるかについて,最近の著者たちの研究をまとめたものである。次の4 つのテーマからなる。1 .言葉かけと親子関係: 中学・高校時代における母親からの言葉かけについて,新しい4 尺度を作成した。共分散構造分析の結果,中学・高校時代の『受容的な言葉かけ(寄り添い・受容支持)』は,女子大学生の母親への「信頼尊敬」を高め「親への反発」を低下させていた。他方,『拒否的な言葉かけ(拒否否定・突き放し)』は,「親への反発」を高め「信頼尊敬」を低下させていた。2 .自尊感情と他者受容の形成:(1) 小学校5 , 6 年生を対象とした研究において,楽しい『食卓の雰囲気』が子どもの『自尊感情』や『他者受容』を高めていた。食事場面を楽しいと感じる背景には,母親の食べ物に対する「感謝」の言葉かけや,「共感」の言葉かけが豊かであることや,「拒否」の言葉かけが少ないという特徴のあることがわかった。(2) 児童期に子どもの特徴(特性)に関する母親からの「ポジティブ」な言葉かけは,女子大学生の「自尊感情」や「他者信頼」を高め,「ネガティブ」な言葉かけはそれらを低下させていた。具体的な場面における母親の「感謝」の言葉かけが多いなかで「否定的」な言葉かけが多い場合,「他者信頼」を高めることが示唆された。3 .自己制御の形成:(1) 児童期に母親から「自己抑制を促進する」言葉かけが多いほど,女子大学生の「自己主張」が高かった。また「自己主張を促進する」言葉かけは直接「自己抑制」を高めるとともに,母親との「信頼」を高め,それを介して「自己抑制」と「頑張る力」を高めていた。特に,母親への「信頼」が子どもの「自己抑制」と「頑張る力」を高めることが注目された。(2) 児童期の母親の「受容的」な養育態度と「励まし」の言葉かけが,女子大学生の「根気我慢」を高めていた。「自己主張」に対する「自己表現の誘導」の言葉かけの効果は,母親の「受容的」態度や「励まし」の言葉かけがあってこそみられ,それがない場合には逆効果をもたらすということが示唆された。 4 .情動表現スタイルの形成:(1) 仮説とは反対に,娘(女子大学生)の「親和的情動表現」が母親の「親和的情動表現」を高め,娘の「否定的情動表現」が母親の「否定的情動表現」を高めていた。また,娘の「親和的情動表現」が,娘と母親の『信頼関係』を高め,母親の「否定的情動表現」がその『信頼関係』を低下させていた。(2) 児童期の母親からの「肯定的」な言葉かけが,直接,女子大学生の「肯定的情動表現」スタイルを高めるとともに,「信頼関係」を介して「肯定的感情」を高め,それがさらに「肯定的情動表現」スタイルを高めていた。児童期の「否定的」な言葉かけは,「信頼関係」を介さずに,女子大学生の「否定的感情」を高め,それが「否定的情動表現」スタイルを高めていた。そして,母親の言葉かけの背景に養育態度があるということが確認された。
URI: http://hdl.handle.net/11173/2893
出現コレクション:第10号(2016-03-15)

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