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心理臨床研究(こころの相談室) >
第08号(2017-03-31) >

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タイトル: 青年期女子における「ひとりでいられる能力」に養育者との関係が与える影響について
著者: 瀬尾, 采那
キーワード: ひとりでいられる能力
内的作業モデル
養育態度
発行日: 2017年3月31日
出版者: 京都女子大学大学院こころの相談室
抄録: 本研究では,揺らぎの多い青年期の母娘間の援助について考えるための一助とすることを目的とし,ペアデータを用いて,母親もしくは主たる女性の養育者との間で形成されてきた内的作業モデル(以下,IWMと示す)と,現在の養育者との関係が青年期における「ひとりでいられる能力(以下,CBAと示す)」の獲得に影響を及ぼすのか検討した。その結果,IWMが回避傾向およびアンビバレント傾向にならないことがCBAの獲得に重要であると考えられた。現在の母娘関係とCBAとの関連については,受容・自立促進・適応援助・自信といった養育態度の各要素が,それぞれ適度にCBAの獲得に影響を及ぼしていることが示された。このことから,Winnicott(1952)が「ほどよい母親」と表現するように母親が養育態度の各要素をほどよく持ち合わせることが肝要だと考えられた。以上のことから,CBAとは,ひとりでいることやそれに影響する要因に関して,肯定的・否定的な両側面を視野に入れ,そのアンビバレントさを抱えながら,一生を通して発達していく能力であることが再確認された。
URI: http://hdl.handle.net/11173/2717
出現コレクション:第08号(2017-03-31)

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