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第155号(2014-09-30) >
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http://hdl.handle.net/11173/2651
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タイトル: | 資料紹介・一紙書き教訓四題 : 一地方の一家の支え |
著者: | 八木, 意知男 |
キーワード: | 資料紹介 和解本善書 一枚物 積善 地方商家 |
発行日: | 2014年9月30日 |
出版者: | 京都女子大学国文学会 |
抄録: | 近世末期、種々なる形態を以って様々な所謂教訓書が世に出た。このこと事態風俗文化的現象であると思量され得、延いては日本人の生き様や道徳心を涵養する礎になったのである。拙著『和解本善書の資料と研究』(京都女子大学研究叢刊46、平成十九年)では冊子の形態となっているもの及び和解本善書中の柱たる語「諸悪莫作、衆善奉行」(七仏通戒偈)について流布の状の把握を試みた。しかし、その折に故意に避けたのは、一個人もしくは一軒の家に於ける所謂善書の受容の問題であった。そこで本稿では、一地方に於ける一商家の事例ー冊子類ではなく一枚物善書(全て個人蔵)ーを紹介し、以って上の問題を考える端を開こうとするものである。ここに紹介するのは(1) 『東照神君御遺教』(2) 『文昌帝君陰騭文』・(3) 四字額『福生積善』(4) 岩雲花香詠「むらきもの」歌、の四点である。(1)の家康公遺訓は「人生とは」であり、(2)は「善とは何か」、(3)及び(4)は「積善の結果」ということになろうか。一個人の身辺にこれ等が置かれていた点に意味を見る。冊子の類や『三社託宣』等は除外した。『三社託宣』の多くは床間に掛けられたことが多く、稍々趣きを異にする故のことである。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11173/2651 |
出現コレクション: | 第155号(2014-09-30)
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