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第19号(2016-12-20) >
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http://hdl.handle.net/11173/2414
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タイトル: | 中央アジアにおける麻薬取引と地域秩序 |
その他のタイトル: | Drug Trafficking and Regional Order in Central Asia |
著者: | 中村, 友一 NAKAMURA, Yuichi |
キーワード: | 麻薬取引 利益と暴力 地域秩序 中央アジア drug trafficking interest and violence regional order Central Asia |
発行日: | 2016年12月20日 |
出版者: | 京都女子大学現代社会学部 |
抄録: | 1991年の独立後、中央アジア諸国は、社会主義からの移行に伴う経済・社会の混乱や地域紛争などの状況に直面した。そうしたなか、アフガニスタン産麻薬密売の主要ルートの1つになったタジキスタンとクルグズスタンでは、経済のインフォーマル化と国家権力の縮小という2つの現象が並行して生じた。両者は相互に作用しあい、1990年代から2000年代にかけての中央アジアにおいて、地域秩序の不安定化をもたらす大きな要因となった 。本論では、中央アジア経由の麻薬取引の状況を概観してから、取引にかかわる政府、密売人、地域住民などのアクターが、どのような利益をめぐって関係を結んだか、また、いかなる目的で暴力を行使したかを分析する。そして、そのような利益と暴力の相互関係が、麻薬密売ルートにあたる中央アジア諸国の政治、経済、社会に及ぼした影響を検討する。After the independence in 1991, Central Asian states faced with problems such as socio-economical confusion and regional conflicts as a result of transition from socialist system. At that time, in Tajikistan and Kyrgyzstan, becoming one of the main route of the drug trafficking from Afghanistan, economical informalization and contraction of state power occurred in parallel. Both phenomena interacted and constituted main factors of the destabilization of regional order. This article at first surveys the situation of trafficking via Central Asia and then analyses the interests for which governments, traffickers and local residents competed and the motives of their violence. Finally, it explores the influence the interaction between interests and violence had on politics, economies and societies of Central Asian states. |
URI: | http://hdl.handle.net/11173/2414 |
出現コレクション: | 第19号(2016-12-20)
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