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第03号(2016-02-29) >
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http://hdl.handle.net/11173/2307
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タイトル: | 20世紀における和装本装訂名称研究の展開 : 和本の装訂呼称に関する一考察 |
著者: | 山中, 康行 |
発行日: | 2016年2月29日 |
出版者: | 京都女子大学図書館司書課程研究室 |
抄録: | この課題を取り上げた理由と目的 和本の装訂名称の用語には、粘葉装、綴葉装、列帖装、大和綴、結び綴等がある。しかし、同じ装訂1)の和本が人により、異なる装訂名称で呼ばれたり、異なる装訂の和本が同じ装訂名称で呼ばれるという、「同名異装、異名同装」の論争2)が、昭和初期から現在まで混乱が続いているので、これまでの混乱の状況と原因を解明し、混乱を解決するため、1900年から2006年までの間に、発行又は再版された単行本及び雑誌論文から、粘葉装、綴葉装、列帖装、大和綴、結び綴の説明の部分を抽出した。そして、和本の標準的な装訂方法を、外形の図版と装訂方法ともに示すことにより各人の説明に対応する装訂形態の図を時系列的にまとめ、一覧表に整理し、混乱の原因と問題点を集約し、解決策として各装訂に対して現在どのような装訂名称が相応しいかを提案した。和装資料の形態と装訂の名称について、これまでどのように呼ばれてきたかをたどり、同名異装、異名同装の混乱が生じた原因を考察することは書誌学上意義深いものがある。和装資料の名称はこれまで、①歴史文献にその根拠を求める方法と、②その形態から名称を解明する方法とがなされてきた。しかしそのいずれもが装訂名称の説明には不十分・不適切であり、不十分な説明が混乱を一層増す結果となった。本稿では、諸説を検証し、書き表し方、読み方についても言及し、製作の流れと使用材料による新たな観点を付加した装訂名称を提唱するものである。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11173/2307 |
出現コレクション: | 第03号(2016-02-29)
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