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発達教育学研究:京都女子大学大学院発達教育学研究科後期過程研究紀要 >
第09号(2015-03-15) >

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タイトル: 養護教諭を志望する学生の養護教諭イメージと職務意識の特徴 : 講義による変化
その他のタイトル: The characteristics of the images about Yogo teachers and the understanding about Yogo teachers' duties which the students who want to be Yogo teachers have : The changes through the lectures
著者: 久保, 昌子
KUBO, Masako
キーワード: 養護教諭
養成課程
職務意識
養護教諭イメージ
発行日: 2015年3月15日
出版者: 京都女子大学
抄録: 本研究の目的は,養護教諭を志望する学生について,(1) 養護教諭の職務に対する意識と養護教諭のイメージの特徴を明らかにすること,(2)講義の中で情報提供をすることによって,職務に対する認識や養護教諭のイメージがどのように変化するかを明らかにすること,(3)どのような要因が,養護教諭のイメージや養護教諭志望に影響するかを検討することであった。女子大学の学生176人(生活福祉学専攻52人,児童学専攻65人,心理学専攻59人)を対象に,質問紙調査を実施した。生活福祉学専攻の学生については,講義終了後再び同じような調査を行った(前後比較可能なデータは49であった)。「保健室来室の理由」「仕事の重要性や連携の必要性」「養護教諭のイメージ」「養護教諭への志望動機」それぞれについて因子分析を行い,因子に対応する尺度を構成して信頼性を確認した。主要な結果は次の通りであった。①養護教諭を志望する学生は他学部専攻の学生よりも小学校での保健室利用頻度が高く,仕事の重要性および連携の必要性についての得点が高かった。②授業前後の比較では,小学校のイメージは【温かさ・魅力】【勤勉・憧れ】【働きがい】得点のすべてが高くなり,【環境衛生・地域連携】の重要性得点も高くなった。中・高等学校のイメージは,【勤勉・有能】が高くなったが【魅力】は低下し,【保健管理・保健指導】の重要性得点も低くなった。③パス解析の結果,小学校では【児童への発信】【健診・救急処置】の重要性の認識が高いほど【温かさ】【勤勉】【魅力】のすべてイメージが高かった。一般に保健室での【心身の相談】が多いほど【小中高校でのよい経験】の志望動機を高め,さらにそれが「養護教諭になりたい気持ち」を高めていた。また,授業を通じての影響は,小学校では,【健診・救急処置】【組織対応】における連携の必要性の認識が高まるほどに「養護教諭になりたい気持ち」が高かった。中・高等学校では【生徒・地域への発信】の重要性の認識が高まるほど「養護教諭になりたい気持ち」が高かった。以上のことから,短期間であっても,具体的な資料提供を継続することによって,養護教諭を志望する学生の意識やイメージが変わることが示唆された。
URI: http://hdl.handle.net/11173/2110
出現コレクション:第09号(2015-03-15)

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