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第11号(2015-02-10) >

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タイトル: 児童期の母親の養育態度としつけ方略が自己制御機能の発達に与える影響
その他のタイトル: Influences of Maternal Discipline Strategies and Attitudes in Childhood on Self-regulation for Women's University Students
著者: 森下, 正康
MORISHITA, Masayasu
前田, 百合香
MAEDA, Yurika
キーワード: 自己制御
自己抑制
自己主張
言葉かけ
養育態度
しつけ方略
発行日: 2015年2月10日
出版者: 京都女子大学発達教育学部
抄録: 本研究の目的は,児童期における母親の受容的な養育態度は,自己抑制や自己主張を誘導する言葉かけ(誘導方略)を促進し,そのような態度と言葉かけが共に子どもの自己抑制や自己主張を促進する,という仮説を中心に検討することであった。女子大学生314名を対象とし,児童期の母親の養育態度と母親の誘導方略,現在の自己制御機能について質問紙調査を行った。因子分析の結果,母親の養育態度については「受容」「統制」「甘やかし」「友達重視」の4因子,母親の誘導方略については「自己抑制の誘導」「自己表現の誘導」「励まし」の3因子,自己制御については「自己主張」「根気我慢」「情動抑制」の3因子が得られた。各因子に対応する尺度についてα係数を算出して信頼性を確認した。養育態度と誘導方略を説明変数として自己制御に関するパス解析を行った結果,児童期における母親の「受容」的態度は,子どもの「根気我慢」と「情動抑制」を直接高めると共に,「励まし」の言葉かけを増加させそれを介して「根気我慢」と「情動抑制」を高めていた。このような結果は基本的に仮説を支持していた。分散分析の結果,特に「受容」的態度得点が高く「励まし」の言葉かけが多い群の「根気我慢」得点が高いことが明らかとなった。また,「受容」的態度あるいは「励まし」の言葉かけが多い場合,「自己表現の誘導」は子どもの「自己主張」を促進する効果を持つが,それらが少ない場合は,「自己表現の誘導」はむしろ「自己主張」を低下させるということが示唆された。つまり,子どもに対する誘導的な言葉かけの影響は,母親の養育態度の特徴によって異なるということが示唆された。
URI: http://hdl.handle.net/11173/2093
出現コレクション:第11号(2015-02-10)

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