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第06号(2010-02-01) >
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http://hdl.handle.net/11173/1834
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タイトル: | 子どもの語用論的側面に関する支援 : 「会話」と「語り」の視点からの検討 |
その他のタイトル: | The Support for Children with Pragmatic Difficulties: Issues of Conversation and Narrative Discourse |
著者: | 古池, 若葉 KOIKE, Wakaba |
発行日: | 2010年2月1日 |
出版者: | 京都女子大学発達教育学部 |
抄録: | 本稿では, ASD児者を対象とする語用論的能力向上のための支援について, 「会話」および「語り」の発達という観点から検討した。まず, 語用論の対象である「談話」(discourse)の種類について整理した上で, 談話の一つである「会話」と「語り」に焦点を当て, 定型発達の幼児における会話の発達の様相を示した。その知見を踏まえて, ASD児者の語用論的能力を支援するために, 現在どのような実践が行われているのかについて紹介し, 「会話」「語り」という観点から考察を加えた。その結果, 主な知見として次の2点が得られた。第1に, ASD児者の語用論的支援実践は, 会話能力の向上に焦点が当てられているが, 会話と語りが密接に関連していることを考慮すれば, 会話のみでなく, 語りの能力の向上を目指した支援も必要だと考えられる。第2に, 対象児者の年齢や発達の現状に合わせて支援方法を変える必要があり, 幼児期, 児童期初期の子どもにおいては, 対象児の養育者に会話の足場づくりのポイントを指導しながら, 日常生活の中で子どもが会話に参加しやすい環境づくりをしていくことがとりわけ重要である。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11173/1834 |
出現コレクション: | 第06号(2010-02-01)
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