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第10号(2014-02-10) >

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タイトル: 中学・高校時代の母親の言葉かけが女子大学生の母子関係に与える影響
その他のタイトル: Influences of Mother Talks to their High-School Daughters on the Attitudes toward their Mothers for Women's University Students
著者: 森下, 正康
MORISHITA, Masayasu
松山, 紗也
MATSUYAMA, Saya
キーワード: 言葉かけ
養育態度
母子関係
信頼関係
発行日: 2014年2月10日
出版者: 京都女子大学発達教育学部
抄録: 本研究の目的は, 中学・高校時代における母親からの日常の言葉かけについて, その特徴を測定する新しい尺度を作成することと, その言葉かけの特徴が母親に対する娘の態度にどのような影響を与えるかを明らかにすることであった。予備調査に基づいて母親の言葉かけに関する新しい質問紙を作成した。女子大学生194名に質問紙調査を行い, 中学・高校時代に母親から受けた言葉かけの内容・頻度と, 現在の母親に対する態度について測定した。因子分析の結果, 母親からの言葉かけについて, 「寄り添い」因子と「受容支持」因子, 「拒否否定」因子と「突き放し」因子, 「なぐさめ」因子の5 因子が得られた。そこで, 各因子に対応する尺度についてα係数を算出し信頼性を確認し, 新しい尺度を作成した。母親に対する態度については「母親への反発」「信頼尊敬」「母親への依存」の3 因子が得られ, 因子に対応する尺度について信頼性を確認した。共分散構造分析の結果, 適合性の高いパスモデルが得られた。中学・高校時代の母親からの『受容的な言葉かけ』(「寄り添い」と「受容支持」から成る)は, 母親への「信頼尊敬」を高め「親への反発」を低下させていた。他方, 『拒否的な言葉かけ』(「拒否否定」と「突き放し」から成る)は, 「親への反発」を高め「信頼尊敬」を低下させていた。したがって, 中学・高校時代に母親の『受容的な言葉かけ』や『拒否的な言葉かけ」の下で, 母親への態度が形成されるということが示唆された。
URI: http://hdl.handle.net/11173/1514
出現コレクション:第10号(2014-02-10)

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