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第01号(2005-01-10) >

Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11173/1438

Title: 生活習慣病における遺伝因子と環境因子の相互関連について : アルデヒド脱水素酵素aldehyde dehydrogenase (ALDH)2の遺伝子多型における遺伝因子-環境因子相互関連の例
Authors: 中村, 保幸
環, 愼二
上島, 弘嗣
Issue Date: 10-Jan-2005
Publisher: 京都女子大学家政学部生活福祉学科
Abstract: アルデヒド脱水素酵素aldehyde dehydrogenase (ALDH)-2遺伝子多型による飲酒の健康状態への影響を提示することによって, 遺伝因子と環境因子の相互作用の重要性を例示する。まずこの遺伝子多型と高血圧の関係について地域住民を被験者として調べた。正常型ALDH2^*1/^*1遺伝子多型を有する男性において高血圧が多かったが, 女性ではこの関連を認めなかった。多変量ロジスティック解析の結果, 高血圧の独立規定因子は男女とも, 年齢と肥満係数BMIであったが, アルコール消費量は, 男性においてのみ高血圧の他の独立規定因子だった。しかし, ALDH2遺伝子多型は男性, 女性ともに高血圧の独立寄与因子ではなかった。 ALDH2遺伝子多型と高血圧の間の外見上の密接な関連は実際のところアルコールの消費量の差によって説明できた。さらにアルコール摂取量, ALDH2遺伝子多型とHDLコレステロールの間の相互作用を検討した。欧米人におけるアルコール摂取量とアルコール脱水素酵素ADH3遺伝子多型の関連と比較して日本人のALDH2遺伝子多型ではHDLコレステロール値に非常に異なった反応を示した。 ADH3遺伝子多型と異なり, アルコール摂取量がALDH2欠損型遺伝子多型を有する被験者ではHDLコレステロールを上げなかった。このためALDH2欠損型遺伝子多型を有する人では飲酒による心筋梗塞抑制効果は期待できないと思われる。
URI: http://hdl.handle.net/11173/1438
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