◆FAQ(よくある質問)


<全般>


Q:「京都女子大学学術情報リポジトリ(京女AIR)」とは何ですか?

A: ”repository”には、倉庫・収納庫・宝庫、と言った意味がありますが、学術機関リポジトリ(Institutional Repository)と言った場合には、 大学等の学術機関で生産された研究成果を電子的な形態で蓄積・保存し、インターネット上で公開するシステムのことを言います。
「京都女子大学学術情報リポジトリ(京女AIR)」とは、京都女子大学において生産された学術成果物を収集し、電子的に蓄積・保存を行い、 学内外に無償で公開することにより本学の学術研究の振興および社会貢献に寄与することを目的とした、学術情報の保管庫です。


Q:「京女AIR」とは?

A:京都女子大学学術情報リポジトリの愛称です。「京女AIR(きょうじょエアー)」と読みます。 京都女子大学の愛称である「京女(きょうじょ)」と、 学術情報リポジトリの英語表記「Academic Information Repository」の頭文字をとった略語「AIR(エアー)」を合わせました。


Q:リポジトリはなぜ必要なのですか?

A:リポジトリが普及した背景には、学術雑誌価格の高騰により購読を中止せざるをえない雑誌が増えたため、研究者が必要な研究資源(ジャーナル)を利用できない、論文を書いても多くの人に読んでもらうことができないという問題点が浮上したことが挙げられます。このような学術コミュニケーションの危機を改善する手段として、学術成果物の無料オンライン公開(オープンアクセス化)が全世界に普及し、「リポジトリ」というシステムが確立しました。


Q:リポジトリへ登録するメリットは何ですか?

A:研究者のメリット
①研究成果のアピールの向上
②研究成果発信のルートの確立
③研究成果の管理、発信、保存コストの削減
④研究成果の視認性がアップ
⑤長期的に安定して研究成果の保存が可能

大学のメリット
①学術研究成果の永続的・効率的蓄積と社会への還元
②研究機関としてのブランドの向上
③産学連携・地域貢献の推進
④学術情報の管理コストの低減
⑤研究者に対する研究者支援
⑥大学情報として学内研究成果を一般公開することで、様々な検索システムから本学ホームページへの閲覧件数が増加し、本学への関心を高める。


Q:リポジトリへの登録は義務ですか?

A:義務ではありません。
しかし、リポジトリに登録することによって、ご自身の研究成果の視認性が向上するというメリットがあります。 また、いただいたデータには目録データ(メタデータ)を付与しますので利用者にとってもアクセシビリティが向上するというメリットがあります。 更には、恒久的な保存についても保証されます。 学術情報流通の円滑化は多くの研究者のみなさんが参加することによって効果が上がります。ぜひとも、 リポジトリへの学術成果物登録のご協力をよろしくお願いいたします。


Q:「教員業績データベース」に論文情報は提供しているので、別のシステムに同じような情報を登録するのは面倒です。

A:リポジトリは目録データ(メタデータ)だけでなく、論文本文を登録することが原則ですので、 「教員業績データベース」とはその設置目的やデータに違いがあります。「教員業績データベース」から リポジトリの当該文献へのリンクを表示する機能も付加されています。


Q:個人のページの業績目録などからリンクを貼っても良いですか?

A:自由にリンクできます。



<登録>


Q:京都女子大学学術情報リポジトリには誰が登録できますか?

A:京都女子大学に在籍する、または在籍したことのある教職員及び大学院生とその他、図書館長が特に認めた方が登録することができます。


Q:京都女子大学学術情報リポジトリには何が登録できるのですか?

A:登録対象となる学術成果物は次の条件をすべて満たしたものです。
・公開の許諾を得た著作物、または公開を許諾する著作物であること。
・本学に在籍する、または在籍したことのある教職員及び大学院生の学術的な研究の成果物であること。
・電子的フォーマットで作成されていること又は変換可能なものであること。
・ネットワークを通じて配信可能なものであること。
具体的には、紀要等の学内刊行物・研究報告書・学術雑誌論文・学位論文などです。


Q:他大学(機関)へ異動、もしくは退職した場合、登録したデータはどうなりますか?

A:登録した学術情報を恒久的に保存することが、リポジトリの大きな意義の一つです。 異動された後も、特に異動先へのデータ移行や削除はいたしません。


Q:データの媒体やフォーマットの指定はありますか?

A:原則、電子媒体で提供をお願いいたします。ファイル形式は問いません。(PDF、Word、Excelなど)
メール添付かFDやCD-ROM、CD-RW、DVD、フラッシュメモリー等の媒体で提供してください。
また、電子体をお持ちでない場合は、論文等の印刷物(紙媒体)を提供してください。図書館で印刷物を電子化(PDFファイル等)します。


Q:本文と図表が別のファイルでもいいですか?

A:結構です。図書館で本文ファイルと図表ファイルをまとめて1つのPDFファイルにして登録いたします。 その際に本文中に図を挿入するといったレイアウト 作業までは行えませんのであらかじめご了承ください。



<権利関係>


Q:著作権法上、問題は無いのですか?

A:著作権が著者本人にある場合でしたら、著者の許諾により公開が可能です。著作権が出版社や学会にある場合は、出版社や学会の許諾があれば公開可能です。


Q:「京都女子大学学術情報リポジトリ」に論文を提供するということは、著作権を「京都女子大学学術情報リポジトリ」に譲渡することになるのですか?

A:いいえ。著作権は著者または出版社等が保持します。
提供していただくにあたりお願いするのは、著作権のうち、公衆送信権と複製権の許諾です。


Q:共著者がいる場合は、全員の許諾が必要ですか?

A:全員の許諾をお願いします。


Q:共著者の許諾は誰がとるのですか?

A:基本的に著者でとっていただくようお願いします。


Q:共著者の許諾を得る場合、その手続きに決まりはありますか?

A:方法は問いません。口頭でもかまいません。図書館では登録依頼のあったものは、共著者の許諾をいただいたものと判断します。


Q:学術雑誌や図書に掲載された論文を登録する場合、出版社や学会への許諾手続きは誰が行うのですか?

A:原則、申請者ご本人で確認をお願いします。手続きの方法などが分からない場合はご相談ください。


<用語>


Q:プレプリントとは何ですか?

A:審査前で出版されていない原稿をプレプリントといいます。


Q:ポストプリントとは何ですか?

A:査読され、出版の許諾を得た論文のデジタルテキスト。これには、
「著者の最終原稿や改定済み、アクセプトされた草稿」(出版前)
「出版社が編集したり付け足したりしたもの」
「査読済み最終原稿の後日における改定や校正版」が含まれます。
※プレプリントとポストプリントを分ける境界線は、査読前か査読後かと、出版許諾(アクセプト)を受けているかいないか、です。


Q:最終著者原稿とは何ですか?

A:雑誌掲載用にレイアウトされた出版社版ではなく、投稿時に提出した著者原稿(査読を経た最終稿)です。