◆京都女子大学学術情報リポジトリ(
「京都女子大学学術情報リポジトリ(京女AIR)」とは、京都女子大学において生産された学術成果物を収集し、電子的に蓄積・保存を行い、
学内外に無償で公開することにより本学の学術研究の振興および社会貢献に寄与することを目的とした、学術情報の保管庫です。
このようなシステムを「リポジトリ」といいます。リポジトリは近年、海外・国内の研究機関で急速に構築が進められており、紀要や研究報告書、
学位論文など、さまざまな種類の情報を一括して保管し、世界に向けて情報発信することができます。
リポジトリが普及した背景には、学術雑誌価格の高騰により購読を中止せざるをえない雑誌が増えたため、研究者が必要な研究資源(ジャーナル)を利用できない、
論文を書いても多くの人に読んでもらうことができないという問題点が浮上したことがあげられます。
このような学術コミュニケーションの危機を改善する手段として、学術成果物の無料オンライン公開(オープンアクセス化)が全世界に普及し、
「リポジトリ」というシステムが確立しました。
具体的な仕組みとしては、リポジトリに登録したデータに、国際標準のプロトコル(通信規約)に準じて、論文を検索するための情報(メタデータ)を付与します。
それにより、Google等の検索エンジンの検索対象になるだけでなく、国立情報学研究所のJAIROやミシガン大学のOAIsterなどの、全国規模・世界規模のデータベースの
検索対象となり、個人のwebページで公開するよりも効果的に情報を発信することができ、社会に対する京都女子大学の教育・研究活動の説明責任を果たすことにもつながります。